工場勤務と聞くと、「キツそう」とか「低学歴」とか「肉体労働」といったマイナスなイメージを思い浮かべる人が多いかと思います。確かに否定できないところもありますが、その一方でメリットも確実に存在します。
今回は工場勤務の意外なメリットをご紹介します。あ、ちゃんとデメリットについても解説していきますね!
・5年間、大手自動車工場に勤務
・4年間、中小企業の町工場にも勤務
・第二種電気工事士、危険物取扱者乙種1類から6類の資格取得
工場勤務のメリット5選
早速ですが、工場勤務のメリットを挙げていきます。
・残業や休日出勤が少ない
・人間関係の悩みが比較的少ない
・勤怠管理がしっかりしている
・有給休暇を取得しやすい
・地方在住の場合、家から近いことも多い
残業や休日出勤が少ない
工場で部品を作る仕事というのは1日あたりの生産数が大体決まっていますので、基本的に1日の生産数をこなせばOKです。
ということは、生産数さえ守れば基本的には定時で上がれますし、もちろん土曜日に出勤することもありません。
ただ、受注が多い部品は1日のノルマがシビアなので残業対応することもありますが、無茶な残業をするようなパターンはほぼありませんし、その辺は生産管理の方々が基本的に調整してくれます。
さらに、金属加工業のほとんどは法人がお客様なので、個人のお客様に比べて一時的なニーズやブームに左右されにくいこともメリットとして挙げられます。
このようなことから、工場勤務は残業や休日出勤が少ない傾向にあると言えます。
人間関係の悩みが比較的少ない
人間関係の悩みというのは、退職理由に直結する一大問題です。
その点、工場勤務は機械と向き合って淡々と作業するので、常に人とのコミュニケーションが発生することはありません。
黙々と作業していれば人からあーだこーだ言われることもありませんし、人に見られることも少ないです。
よって、工場勤務では人間関係に悩むことが少ない職業です。
コミュニケーションが少ないことは、メリットもデメリットも両面あるかと思いますが、人間関係で傷つくことがほぼないというのは、自分は立派なメリットだと思います。。。
勤怠管理がしっかりしている
外回りで営業やお客様対応をすることもなければ、出張に出掛けることも少ない(大体管理職が出張に行く)ので、基本的に工場内で勤務することになります。お客様都合によるイレギュラーな対応も少ないので、ICカードやタイムカード等で管理が行き届いていることがほとんどです。
残業代も、残業した時間だけちゃんと出ますのでサービス残業とかみなし残業がないのもメリットと言えるでしょう。
有給休暇を取得しやすい
工場での作業はマニュアル化されているか、されてないけど手順を踏むだけの単純作業が多いです。
仮に欠員があったとしても、代わりに仕事ができる人がいる体制を作りやすいので、有給休暇を取得しやすいメリットがあります。
工場にもよるかもしれませんが、「明日は休みます」といっても割とすんなり受け入れてくれることも多いです。
私は工場を2社経験しましたが、2社ともそんな感じでした。
休みやすい環境というのは、大きなメリットでしょう。
地方在住の場合、家から近いことも多い
オフィスと違い、工場を建てるには広大な土地を要するので、土地代が安い地方には工場がいっぱいあるんですよね。
地方に住んでいる方の中には、都市部まで2時間もかけて通勤する方々もいらっしゃるかと思います。
一方で地方には工場の求人が多く出ていますので、家から近い工場に転職すれば通勤時間をグッと減らすことができます。
通勤時間が減るということは、会社に捧げる時間が減って自分や家族との時間が増えますのでメリットでしかありません。
通勤が辛いのであれば、近くの工場に転職してみるのも一つの手です。
工場勤務のデメリット
続いて工場勤務のリアルなデメリットを紹介します。
・退屈(これ一番辛いかも)
・給料が上がりにくい
・漠然と将来が不安になってくる
・怪我の危険性
退屈
はい、単純作業なのでとにかく退屈で飽きます。
時計を見てはいけません、、、大体予想よりも時間が経過していない現実に直面するのでモチベーションに影響します。
ただ、慣れれば休日の予定を考えながら作業することも可能ですので家族と出かける場所とか食べたいものとか考えることができ、あらかじめパートナーに連絡できます。これは家族にとってはプラスと言えるでしょう。
日々頭を使う仕事で頭がいっぱいいっぱい、、、家族のことを考える余裕がなければ家族とのコミュニケーションも取りにくいですし、「休日はどう過ごすか」を休日になってから考えることになります。というか、疲れて寝ていたい・・・
そう思えば、退屈で頭の使わない仕事も見方によってはメリットかもしれませんね。
給料が上がりにくい
基本的に同じ仕事の繰り返しになるので、会社全体の売り上げもグンと上がることはありません。
中小企業は特に役員クラスがほとんどブン取っていくので社員の給料は上がりにくいのが現実です。
しかし、プライベートの時間を確保しやすいメリットを活かして副業していくことも工場勤務では実現しやすい環境にありますので、収入を上げていくために副業することも視野に入れるといいでしょう。
どんな副業があるかは、こちらの記事を参考にするといいと思います。ママ向けの記事ですが、これから副業する人にオススメの業務を紹介しています!
漠然と将来が不安になってくる
単純作業ばかりやっていると、体力と集中力以外何も身に付かない将来像が不安になるときがあります。
体力は歳を取るほど無くなっていきますし、転職もしにくくなりますから、歳を重ねた時には「スキルのないただのオジサン」が完成してしまう将来像が浮かんで不安な気持ちになります。。
特に昨今のSNSやブログを見ると「肉体労働は将来性なし」「若者は知的労働をせよ」なんてオーバー気味な記事も目立ちますから、余計に不安を煽ってきますよね・・・
工場勤務歴9年の自分から言わせてもらうと、「すぐ仕事がなくなることは考えにくいし、不安なら少しずつ勉強して副業してけばいい」と思います。
結局どんな業界、職種であれ先のことはわかりません。製造の単純作業だって目で見て傷を確認して、重さの違いを感じて、合否を判別する作業が必要ですから、割と人の五感を使うんですよね。
繰り返しますが、これから先をセーフティーに生きるのであれば、副業していきましょう!
怪我の危険性
工場では様々な道具を使うことになりますが、使い方を間違えるといずれも大怪我につながるものがほとんどです。
過去の死亡災害から対策されていて、死亡事故につながるリスクはかなり減ってきてはいるものの、やはり工場勤務は労災と隣り合わせの職業だと言えます。
逆に、自分で安全対策をして正しく作業していれば怪我をすることはほぼありません(私も9年間無災害)ので、安全に気をつけて作業していれば大丈夫です。
ご安全に!!
まとめ
今回は、工場勤務のメリット5選とデメリットを解説していきました。
工場勤務は底辺と思われがちですが、実際に勤務すると確かなメリットも感じます。
・プライベートの時間を確保したい
・副業に取り組みたい(副収入が安定したら工場やめる手もあり)
・人間関係が面倒くさい
そう感じる方は工場勤務も視野に入れて転職活動してみましょう!底辺とかいう世間体はマジで気にしなくてOKです。
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